2012年

3月

21日

マーケティング3.0の時代

日経MJの記事にマーケティング3.0の時代という記事がありました。

これは、マーケティングの大御所、フィリップ・コトラーの提唱した新しい概念です。

簡単にせつめいすると、マーケティング1.0の時代は、製品が中心で機能的価値が求められた時代であり、その機能の素晴らしさをアピールすることがマーケティングの主眼となっていました。そしてマーケティング2.0の時代では、機能的価値に加えて、情緒的価値が重視されるようになり、マーケティングではイメージ広告や物語広告などが全盛になっていました。そして、マーケティング3.0の時代では製品やサービスを通じた社会的価値がより重視される時代になったと述べています。また、マーケティング3.0の時代では、消費者は自発的に世界をより良い場所にしようと活動し、自分たちの問題を解決しようとする。製品やサービスについても嘘のないもの、作り手の真剣さが感じられるものに共感し、共鳴する。消費者と企業が「協創」して知恵を絞り行動する関係性の構築が重要になると述べています。

私は、この背景にはインターネットによる双方向性の情報交換が増え、そこにFacebookやTwitterといったソーシャルメディアの活躍があると思います。ソーシャルメディアの発達した社会では、一方的な製品やサービスの売り込みはスルーされ、信頼のおける友人や家族の口コミを重視するようになり、「疑わしさ」や「うそっぽい」「うさんくさい」ものは、口コミによって排除されてしまいます。従って「市場をサーチし分析してそれなりの広告を流す」という古いマーケティングの考えは通用しなくなって来ています。

それでは、どうするべきかというと、商売の原点に戻り「ひとりひとりの顧客の意見を傾聴し、真摯な態度で意見を求めて、よい商品・サービスを一緒になって作り上げる」というしかありません。そして、そのことを現代のテクノロジーを使いWeb上でその活動を行っていくということが必要になります。

ソーシャルメディアの発達した社会では、企業のうそやごまかしが発覚した場合、一瞬のうちに世界中に広まっていくという事実と、逆に真剣に真摯にモノづくりやサービスを提供している会社は「いいね!」の連鎖でこれもあっという間に広がっていきます。日本にはもともと近江商人の「三方良し」や松下幸之助翁の「素直なこころ」といった商売の原点になるすばらしい思想が存在しています。その原点と現代のソーシャルメディアを結びつける企業こそが、マーケティング3.0の時代の企業ではないでしょうか。

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コメント: 1
  • #1

    とし (月曜日, 26 3月 2012 16:53)

    素直な心で三方良し、心がけます。