コミュニケーションの力

たとえば、同じ業界で、同じ規模で、同じ戦略を取っている企業でも業績に大きな差が出ることがままあります。

それはどうしてかを考えた時に、ポイントは3つあると考えられます。

①理解する、伝達する等のコミュニケーション能力の差

②メンバーに確実に遂行させるリーダーシップの差

③遂行のスピードの差

この3つの差のために、まったく同じ業界で同じ戦略を取りながらも差が出てしまうことになります。

特に、①の理解する、伝達する等のコミュニケーション能力の差が、基本となるだけに重要です。

企業内での戦略の伝達を実際に測ったデータによると、そもそも戦略を伝える側が最大限頑張っても90%の内容しか発していないというものがあります。そして、その戦略を受け取る側は、最大頑張って理解しようとしても80%しか理解できない。

従って、最もうまくいった場合でも、90%×80%=72%しか伝わらない。ということをまず知っておく必要があります。

つまり、「言った=伝わった」ではないということです。

さらに、これを2階層で伝達すると72%×72%=52%となり、半分は伝わっていないということになります。

3階層になれば、70%近く伝わらないという実態になります。

しかも、この数字は最大限頑張っての話ですので、実際はもっとミゼラブルな数字になることでしょう。

この状況を改善するには「伝達回数を減らす」ということと、「コミュニケーション能力を上げる」ということが基本になります。

「伝達回数を減らす」で思い出すのが、セブンイレブンの総帥の鈴木敏文会長が、全国の店舗担当OFC全員を毎週火曜日に東京に集めて行った講和です。そのコストたるや大変なもので年間数十億と推定されますが、鈴木会長は、ダイレクト・コミュニケーションに徹底的にこだわりました。そして、その結果が第2位のチェーンに一店舗の日商20万円ほどの差をつけることとなったのです。会長によれば、同じことを毎週言い方を変えて話をしているだけだととも言っています。つまり、手を変え、品を変え、繰り返し伝えなければ、伝わらないことを知っていたのだと思います。今は、毎週ではないかもしれませんが、まだダイレクト・コミュニケーションは続けているようです。

また、コミュニケーションというものは不思議なもので、伝える側が主のように思われますが、実は受け手が主であるということことが重要です。つまり、コミュニケーションとは受け手がいて初めて成り立つものであり、それが主であるとい概念が重要です。それはなぜかというと、コミュニケーションの受け手は、自分が聞きたいことしか聞いていないという事実です。そうです。都合のいいように聞くのです。従ってここで重要になるのは、相手が聞きたいことはどういうことなのかを知ることが、コミュニケーションの核になるということです。

長くなってしまいましたが、まとめると、コミュニケーションをするうえで重要なのは、「相手がどういうことを聞きたがっているのかを知ること」と「理解したかを確認する作業」が重要であり、伝わらなかったとしても、相手のせいにせず、手を変え品を変え、繰り返し伝えるということが、コミュニケーションのポイントであるということではないかと思うのです。

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コメント: 1
  • #1

    とし (月曜日, 23 4月 2012 16:49)

    同じ内容で言い方を変えてコミュニケーションをとってみます。結果は3ヵ月後に・・・