2012年

5月

22日

組織作りの基本

ここ2回ほど連続してモチベーションのお話をさせていただきましたが、組織が組織として機能するための、基本的な3つの必要条件というが組織論の中にあります。

それは

1.共通目的

2.貢献意欲

3.コミュニケーション

以上の3つが必要であるといわれています。

そして、この3つはお互いに他の2つを必要としながら一つの形をなすという特徴を持っています。

どれだけ2つのものが、ずば抜けて優れていても、他の一つがゼロであれば、その優れたものの良さが発揮されないという関係にあります。

前回お話ししたモチベーションは、「貢献意欲」に入るものですが、どんなに個人的にモチベーションをもって入社してきても、共通の目的がなかったり、コミュニケーションの悪い環境では、モチベーションが間違った方向に向かったり、誤解を招いて関係が悪化するという結果に陥ります。

そして、今、再度重要視されているのは、「共通目的」の重要性です。

「共通目的」とは、会社という組織がどうなりたいかのかという明確な「理念」「使命」「ビジョン」といったものです。

なぜ、今、このような「理念」「使命」「ビジョン」が重要なのかというと、2つの理由が挙げられます。

理由1:高度成長期は、共通の目標というものが明快ではなくても、成長という後ろからの波が、あらゆる問題を消してくれていましたが、低成長から縮小市場の中では、後ろから着てきた心地よい波が、急に前から横からはげしく襲ってくるようになったため、羅針盤を基に明確な方向を示さなければ、企業組織はあっという間に沈んでしまうというようなことが起こってしまいます。

理由2:前回でも触れましたが、以前とは違って、働くための価値観は、給与と昇進という単純な二元論では語れないほど、特に若い人々の価値観が変わってきています。それは、新しい古いという感じよりも、共鳴できるかできないかという、かなり高次元の価値観を持つ人が増えているため、わくわくするような共通の理念や使命やビジョンというものが重要になっていると思います。

これは、ソーシャル・メディア社会になったことで、社会に対しての企業イメージを高めるうえでも非常に大事なことであり、社会も従業員も同じようにマーケティング対象であるという考えを基にしています。応援したくなる会社と入りたい会社はおなじである。という発想です。

しかし、だからといって、給料が極端に安くてもいいというわけではありません。給与は彼らにとってももちろん重要です。しかし、物質的にあくなき追求をしていた我々とは、違ってきていることを十分理解するひつようがあります。そして、共通目標を基に、モチベーションが喚起され、その目標を基に活発なコミュニケションが上下左右関係なくかわされる組織こそ、これからも強い組織であると確信します。