2012年

8月

29日

若者の起業が増えてきている

リーマンショック以降、日本国内でのIPOの数は低迷を続けていますが、ここにきて若者の起業が増加に転じているようです。

背景としては、就職率の低下もありますが、最近の日本の大企業の業績悪化に伴い、若者の大企業への就職ということが、今までのように将来安定を約束しなくなったことも大きな原因と考えられます。

大企業に就職できる実力を持った若者たちが、大企業の中での安住を求めず、起業しているという傾向があります。

もう一つの背景として、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル・クラウドコンピューティングの進化と、SNSなどのソーシャルメディアの急速な拡大により、その分野での新しいニーズが拡大していることです。

更に、ちょっと前までは、IT系での起業をするにも、自前のサーバや高額なコンピュータインフラを要求されていましたが、現在では、30年前のスーパーコンピュータの性能を持つノートパソコンが5万円前後で手に入るようになり、更に、サーバはクラウドサービスで、無料または従量制の経費となり、OSのオープンソース化が進んでおり、起業するのにほとんどお金がかからない状況になったことが若者の起業を促進しています。

彼らは、ネット社会の中で、不便を感じることや、もっとこういうアプリケーションがあればいいのにと思ったことを、それらの新しいICTインフラを使い、様々なアプリケーションやサービスとして創りだしています。

このような起業家を継続性の面で支えていくことが、我々コンサルタントの重要な役割であり、創業から成長期と安定期へと組織の在り方がどうあるべきかということを一緒に構築していきたいと思います。

創業期は、まだ組織が固まっていないため、強いリーダーシップで全体を引っ張っていくことで、俗人的な組織経営でいいと思いますが、ある程度の規模になると、リーダーがすべて判断していくことが、マイナスとなる時期になるので、責任と権限を機能別に分散していくことになります。しかし、それが続いていくと、セクショナリズムが発生してきて、官僚的な組織になっていくのが通常の流れです。そこで、再度組織が目指す「理念」「ビジョン」「それを実現する戦略」を明確にして全員に明示し、それによって部署・役割の果たすべき責任を自ら考え行動することが必要になります。こうして大きくなった会社の各個人のモチベーションとコミットメントを高いレベルにしていけることが、会社がゴーイング・コンサーンとして世の中で存在していくために重要であると思います。