2012年

9月

03日

家計支出の傾向

前々回のブログに、民間年間収入と交際費支出のお話をいたしました。

その中で、どちらも継続的にダイントレンドであり、特に交際費については、10年間で30%以上も落ち込んでいるという話をしましたが、今日は、民間の家計支出がどのような動きになっているかについて、日本リサーチ総合研究所さんのデータをもとにお伝えしたいと思います。

まず、家計の支出で、減ると考えている費目についてです。

その筆頭に挙げられているのは、「外食」です。その次が「預貯金」「旅行関連」「娯楽・スポーツ関連」「被服・履物関連」などです。

逆に支出が増えるだろうと考えている費目です。

「光熱・水道費」「自宅での食事」「自動車購入や維持費関連」「家庭用耐久消費財」などです。

この調査データから推測できることは、「必要なもの」「守るべきもの」という2つのキーワードが支出のコンセプトになっているといえるのではないかということです。

確かに、脱原発に向かうことで、光熱費は間違いなく上がってしまします。今までも湯水のように使っていたわけではないので節約するにも限界があります。

また、通信費もスマートフォンになれば、今までのフィーチャーフォンよりもあがるので、外食や旅行といった「ハレの日」系支出にしわ寄せがいくことになります。

外食系は、交際費でも家計支出でも支出がダブルで減らされるという厳しい状況になってしまっています。

これに対応するには、価格は安いが、ハレの日感は味わえるような店舗コンセプトが必要となります。

いま、外食産業ではその動きはすでに進んでおり、新しいコンセプトの店舗ができつつあります。

また、貯蓄やローンについては前回調査より「減るまたは減らしたい」という回答が伸びており、家計収入が伸び悩む一方で、支出が増え、貯蓄やローン返済を控えなければならない傾向が強まっていると思われます。

このようなトレンドの中でのマーケティングの方向性は、コストを抑えた利益確保が重要であり、ハレの日感覚を醸し出しつつ納得の価格を提示するという、3次元方程式をきめ細かく解いていかなければならないということです。

その点では、サイゼリアなどはもっともこの3次元方程式に真剣に取り組んでいる企業と思われます。さらに、ステーキチェーンなどもありますね。ロイヤルホストの「カウボーイ家族」もそれに近いコンセプトですし、プロントが9月に恵比寿に開店する「ディプント」というワイン酒場のコンセプトは「カフェ以上ワインバー未満」という微妙な位置を狙ってきています。

主力製品の価格が1枚350円の激安ピザ店「ナポリス・ピッツァ&カフェ」という店舗も最近出たようですし、安さとそこそこのおいしさとそれなりの雰囲気を持つお店が今後伸びると思われます。