プラットフォーム戦略の核心

プラットフォーム・ビジネスについては、インターネットの普及とグローバル経済の進展に伴い、ますます重要性を増していますが、この分野では、米国が圧倒的な強さを持っています。

パソコンにおけるプラットフォーム⇒Windows OS

スマートフォンにおけるプラットフォーム⇒iOS, AndroidOS

検索エンジンにおけるプラットフォーム⇒Google, Yahoo

本を中心とした物販のプラットフォーム⇒Amazon

ソーシャル・ネットワークのプラットフォーム⇒Facebook

このような世界中の人が使用するプラットフォームのほとんどをアメリカ企業がしっかり押さえこんでいます。

日本では、現在このような世界的なプラットフォームを創出できずに、そのプラットフォームを利用するための機器の部品を作る下請け的な立場に甘んじています。

この状況の一番の相違点は、アメリカ企業の発想は、モノづくりからスタートするのではなく、顧客のニーズからスタートしている点と世界を市場と考えて、全体最適化という考え方でプラットフォームを構築することに強い力点が置かれています。

一方、日本企業は、国全体もそうですが「モノづくり日本」という供給側の職人的な発想からスタートしていますので、技術追求というところに力点が置かれている点です。

日本は、画素数や、耐久性や、速度や、インチ数など部品性能では世界で最高峰の技術をもっていますが、それが、iPhoneの部品やAndroid携帯の部品として使われていますが、付加価値としては非常に低いところで下請け的な存在になってしまっています。

5年ほどまでには、このような製品自体が、世界を席巻し高い付加価値を享受していましたが、今は、マーケットを抑えたプラットフォームが高い付加価値を持つようになってしまいました。

従って日本企業もこれからは、技術優先のモノづくりの発想からスタートすることも大事ですが、それ以上に「市場を創出するマーケティング」と「世界を視野に入れたプラットフォーム構築」をいかに進めていけるかという市場側からの発想を企業戦略の核として経営をしていくことが重要になります。

また、「研究開発」→「設計」→「製造」→「販売」→「アフターサービス」のすべてを自社でやるという発想ではなく、このビジネスプロセスにおいても、選択と集中が必要であるという認識が必要です。

あのiPhoneでさえ、製造はまったくアメリカでは行っていませんし、実際の製造も台湾企業です。日本の素材・部品を使い、台湾の企業が中国で製造しています。

発想の転換で、日本から世界のプラットフォームができるよう、私も力を注いでいきたいと思います。