2012年

10月

05日

セブン&アイ業績予測下方修正の背景

10月5日(金曜日)

セブン&アイが本年度の業績予測を下方修正いたしました。

内容を見ると、スーパーと百貨店と外食が売上・営業利益ともに予想を下回るということと、コンビニについては売上・営業利益ともに予想を上回るとの内容です。

この背景を分析しますと、

1.先行き不安に対する消費者の防衛意識の高まり

2.少子高齢化の進展

3.単身世帯の増加

の3点があげられます。

百貨店に関しては、衣料・家電・家具・雑貨など高級品による、より良い生活の提案をする売場ですが、年金システムの将来不安や給与の下落リスクなどから生活防衛意識が高くなったところに、それぞれの商品のカテゴリーキラーが実用的で廉価な商品を多店舗展開で販売しているため、そちらに客が流れるという構図が続いています。

スーパーに関しては、これはコンビニエンスの台頭にも関係していますが、現在、世帯という区分で一番比率が高いのは、夫婦と子供の世帯ではなく、夫婦だけの世帯でもなく、一人暮らしの世帯が最も多いという事実があり、その比率は更に高まっているということです。

食材を買って、家で料理して、複数人数で食べる、という今までの家での食事パターンは、複数人数の家庭では、家計的にもリーズナブルな食事の在り方でした。

しかし、一人暮らしの世帯の増加と共働きで子供のいない世帯では、食材を買うよりも、食事を買った方がトータルでみると、金銭的にも時間的にもリーズナブルな食事となってしまっています。

外食の落ち込みについては、セブン&アイの場合、デニーズが中心になると思いますが、それはファミレスです。ファミレスというのは、基本的にファミリーを対象にするわけですが、少子高齢化と単身世帯の急激な進展の中ではどうしてもニーズが減ってきています。

従って、今回のセブン&アイの業績下方修正の背景には、先にあげた3つの構造的原因があり、コンビニはその構造に対してマッチした業態になっており、百貨店・スーパー・外食は、その構造に対して対応できていないという結果になります。

従って問題解決策としては

「消費防衛意識」と「少子高齢化」と「単身世帯」の3つのキーワードを解くための商品・サービスを追求するということになります。