2012年

11月

26日

企業という組織

2012年11月27日(火曜日)

組織というものがなぜ組織されるかといえば、それは、一人ではできないことを集団で実施することによって「効果」と「効率」を得られるからです。

古くは、マンモスを倒して食していた先人の例があります。

マンモスを追いつめる人、攻撃を加える人、攻撃をサポートする人などそれぞれ役割分担を行い、一人では倒せないマンモスという恐竜?を倒すことができるわけです。

しかし、時代が現代にいたると組織は複雑化し、高度成長期などで起きたことは、組織内の派閥のいがみ合いや、追い落とし、はては犯罪すれすれの裏工作など、「効果」も「効率」もまったくない顧客無視の企業内活動でした。それでも、高度成長期というのは、それを包含してGDPを向上させていました。

そして、バブルがはじけ急激に業績が悪くなるなかでも、組織というものは急には変われずに今に至っています。

戦後から続いた、50年近い成功体験の流れは急には変えられないということでしょう。

また、組織で問題なのは、それは人間の組織であるということです。

人間の組織というものは、感情を持つところに難しさがあります。

感情というものは、いい方向に向かえば、人数に対して掛け算で業績も上がるという面がありますが、悪い方向に向かえば、割り算で業績も下がるということになっていきます。

組織論での組織が成り立つ必要条件は3つです。

①共通の目的があり全員に共有されていること

②貢献意欲があること

③コミュニケーションが円滑であること

私が今日本の組織の多くで、できていない部分というのは、①共通の目的があり全員に共有されていることと③のコミュニケーションだと思います。

②の貢献意識というのは日本人は世界的に見ても希にみる高さを持っていると思います。しかし、それが共通の目的が共有されていないことに問題があり、複雑化した官僚組織では、バラバラに各部署の論理で違った方向を向いて頑張ってしまっていて、お互いが責任のなすり合いをしているという構図になっています。

また、組織の縦の構造では一方向のコミュニケーションが多く、横の構造ではコミュニケーションが断絶しているという構図となっており、全体最適を行うべき企業という組織が、部分最適を求めて軋轢を生んでいます。

そして、コミュニケーションの円滑化は、共通の目的というものを軸に行わなければならないということで、①と③は連動していますし、②の貢献意欲を高める意味でもコミュニケーションが重要となります。

つまり、円滑なコミュニケーションの設計こそが組織を活性化させ業績を上げるための潤滑油であり、共通の目的の存在こそがエンジン部分となります。

人間は感情を持つことに加え、また「弱い」ものです。

会社という組織の中では、非常に懐疑的で、臆病であるが故に攻撃的なり、壁を作りやすいものです。コミュニケーションの重要性はその意味でも大変重要です。

最後にドラッカーが考える企業とは何かをおさらいしておきます。

企業たるものは、社会の代表的組織として社会の真情と価値に応えなければならない。

①機会は平等であるとの約束

②報酬は努力と能力に応じて与えられる

③社会の一員としての位置と役割を与えられる

④自己実現の機会を与えられる

⑤全員が対等のパートナーとして協力し合うとの約束

どうでしょうか、皆様の会社は近いところまで行っていますでしょうか。