2012年

11月

28日

イノベーションをもたらす源泉

2012年11月29日(木曜日)

日本にイノベーションが生まれにくくなっているといわれて久しくなります。

では、イノベーションを継続的にもたらす源泉とは何かという問題を考えてみたいと思います。

そもそも、イノベーションとはなにかというと、広辞苑では「生産技術の革新だけでなく、新製品の導入、新市場・新資源の開拓、新しい経営組織の実施などを含む概念」とあります。また経済学博士の岡田依里さんは「経済社会に新しいコンセプトや機能を提案する仕組み、業態、製品・サービスにかかわる開発・発明」と定義しておられます。

徹底的に噛み砕いてしまえば「それって新しいね、そういう方法があったか、それ絶対使ってみたい」といわれるようなことを提案できる能力といえます。

そして、そのような今までにない進化した技術や発明やサービスというものを継続的に生み出す力を「イノベーション能力」と定義します。

戦後の発展段階では、本田宗一郎や松下幸之助や盛田昭夫などの創業者が、零細企業のうちから世界を見つめ、壮大な理念とビジョンを描き、イノベーションを行ってきました。

しかし、時代は成熟し企業は巨大化し、創業者ひとりのイノベーション能力だけではいかんともできない時代になったように思われています。

しかし、目をアメリカに転ずれば、スティーブ・ジョブス、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカ―バーグという創業者たちが圧倒的イノベーション能力を発揮しています。

この違いを私は、企業内の問題だけでなく、資本市場の問題と考えています。

アメリカの資本市場は、非常に厳しいところはもちろんありますが、新しいことや挑戦的なことにお金が流れる仕組みがかなり高度に出来上がっています。つまり、資本市場は、ちょっと企業が気を抜いたら売り浴びせるという行為を平気で行いますが、海のものとも山のものともつなかない新規ベンチャーに対して、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家などが、これはと思ったものにリスクをとって投資してきます。(しっかり金融工学を使って計算していますが)そして、ナスダックに上場すれば莫大なキャピタルゲインが得られるという構図が出来上がっています。

この辺の違いが、大きいのではないかと思います。

では、日本の状況はというと、経産省なども力を入れたいと思っていますが、民間の資本市場のベンチャーに対する支援がまだまだ盛り上がっていません。

我々経営コンサルタントも起業支援を経営の面からサポートしていますが、資金面での支援を強化していかなければと考えています。