グローバル人材

2012年12月12日

先日、日経が主催するグローバル人材フェアに参加させていただいた。

これは、大学が持つグローバル人材育成のプログラムと、企業のグローバル人材の育成需要を、マッチングさせる意味合いを持ったものです。

つまり、企業がドメスティックからグローバルに成長していこうとしたとき、人材が最も必要になってくるので、その教育を自社内ではなかなかできない。そこで、社員を大学に通わせグローバルな人材として成長させるというものです。

全日制で会社をには出ないで集中的に行うもの、平日は会社に通いながら夜学校に通い土日は日中大学にいくもの、そしてインターネットを使ったe-ラーニングを提供する大学など選択の幅もあります。

そのなかで、グローバル人材という人材は、そもそも、どういう人物であるかということが議論されました。

そのなかで、いろいろな人の意見をまとめると次のようになります。

1.必要条件

・ある程度の語学

・ロジカル・シンキング

・冷静にディベートできる

・自分をアピールできる

・多様性を受容できる

2.十分条件

・何もないところから物事を組み立てられる力(起業家精神) 

・非連続な状況をブレークスルーできる力(突破力) 

・自らのアイデンティティを確立していること

・相手の考え方を理解し対応できる力

以上が、参加した識者の意見をまとめてみました。

特に、十分条件で示した非連続な状況をブレークスルーする力というのは、非常に重要な資質であると思います。

これは、リアルタイム・ケーススタディを数多くこなすことで身に着けていくことになります。つまり、疑似体験を豊富に積むということです。

よくよく考えてみると、これらのすべての能力は、ビジネスをする上でどこでもまったく同じことが言えるのですが、日本ではこういうことよりも全体調和を重視してきました。

日本国内だと、会議などであまりに自己主張すると、周りの人から白い目で見られるというようなことがあったりします。

日本は、農耕型社会で、島国で、単一民族であるため調和を優先させる風土が根付いています。言わなくてもわかる、出過ぎたことをすると重要な「調和」が乱れるという考え方が根底にあります。西欧などは、狩猟型社会で地続き国家ですので、歴史的にグローバルなコミュニケーション能力を求められてきたところが違います。

英語などの言葉の組み立てを見ると、

I love you.で「私はあなたを愛しています」という言い方をしますが、日本では「私」と「あなた」を抜かして「愛しています」だけで表現するのが一般的です。西欧では、誰が、誰に、誰の、誰を、誰のために、ということを明確に表現します。日本では、そんなことわかっているでしょうというような部分をしっかり言葉の中に盛り込んでいます。

こういうコミュニケーションの明確性と曖昧さをの非連続な文化の壁を理解することが重要だと思います。