2012年

12月

13日

株式譲渡によるM&A

2012年12月14日(金曜日)

Yahoo! Japanを運営するヤフー株式会社が、サイバーエージェントの100%子会社であるサイバーエージェントFXの全株式を取得することで買収することが発表されました。

Yahoo! Japanとしては、初めての金融事業への本格参入ということになります。

ヤフー株式会社は、利益率が非常に高くキャッシュ・リッチな会社であるため、金融事業を買収することで、Yahoo! Japanの集客力を活かし、さらなる外部ネットワーク性を持つプラットフォームになりたいとの考えだと思います。

さて、今回のように株式の譲渡によるM&Aは最も頻繁に行われる買収方法ですが、そのメリットとデメリットをおさらいしたいと思います。

株式譲渡では、株主が変わるだけで、会社名や会社が持っている債権債務、取引先との契約関係などはすべてそのまま引き継がれます。このため対外的には目に見える大きな変化はありません。

買収企業のメリット

・スピードが速い。(面倒な手続きなどが少ない)

・完全買収できない場合は、一部取得または段階的取得という手段

 もある

・売り手企業に欠損金がある場合は、その欠損金を利用した節税効

 果が得られる可能性がある

・法律上は別組織なので、別組織として運営できる

買収企業のデメリット

・買収資金の調達が必要

・簿外債務があった場合、最終的に買収企業の負担となる

・優良企業を買収する場合、連結財務諸表上ののれん償却費が損金

 参入されない

売却企業のメリット

・M&Aの手続きが簡単

・完全売却したくない場合は、一部売却や段階的売却が可能

・信用力のある企業に売却すれば、信用力が増す

売却企業のデメリット

・中核事業とシナジー効果がある事業であれば悪影響も考えられる

 

株式譲渡の流れ

1.買収側企業と売却側企業で株式譲渡契約を結びます

2.売却側企業内で株式譲渡承認を行います

3.株式譲渡

  (買収側:譲渡代金支払い)

  (売却側:株式譲渡)

株式譲渡によるM&Aは法的規制が少なく、手続きも簡素であるためスピードを求める現代では最も多く採用されているM&Aの手段の一つです。