2013年

1月

07日

シェアード・サービスとBPO

2013年1月8日(火曜日)

昨日、年初のブログとして、コア事業の選択と集中と、コア人材、つまり会社を引っ張っていくリーダーの育成の重要性についてお話ししました。

コア事業およびコア業務の強化によってオンリーワンの製品・サービスを提供していくことが、無駄な過当競争を回避し、付加価値の高いビジネスを展開していくことが可能になります。

今日お話しするのは、こういったコア事業への経営資源の傾注をしていくうえで、会社を円滑にまとめていく間接部門のコスト削減とサービス品質の向上を図るうえで、活用に値する2つの考え方をお話ししたいと思います。

1.シェアード・サービス(Shared service)

複数の組織で同じように実施されている業務(人事・総務・経理・財務・プロキュアメント(購買)・情報システム・保守など)を、個々の組織から切り離して、集中・統合して別会社として独立させ、グループ企業などで共有してサービス提供を受けることで、コア事業のコスト削減とコア事業への集中を可能にするものです。

これは、LVMH(ルイヴィトン・モエ・ヘネシー)グループが、数えきれないくらいのブランドを吸収して世界最大のブランド・メーカーになった際に、各ブランドの間接業務をすべてLVMH本社に集約させ、標準化したサービスを提供するとともに、各ブランドの子会社には、マーケティング戦略を徹底させることで、付加価値の向上とコスト削減の両方を実現している例があります。

BPO(Business Process Outsourcing)

BPOはこれら間接業務などの社内部門を、専門のベンダーにアウトソーシングするパターンです。BPOの場合は会社とは関係のない専門の会社であり、欧米企業などは間接部門をインドや新興国のベンダーにアウトソーシングするということで、大幅な経費削減を実現している大企業が多く存在します。

そして、このようなワールドワイドのBPOにより、海外進出やM&Aの際もスムースな間接業務の標準化と時間的短縮を実現しています。

シェアードサービスとBPOの効果

1.人件費や諸経費の削減

2.高度な間接業務の提供

以上が効果となりますが、これを導入する際には注意が必要で、そこを押さえておかないと失敗してしまうポイントがあります。

1.全体戦略を明確にしないで経費削減だけで進めてしまう

2.丸投げしてコミュニケーションしないため効果が得られない

3.戦略を基にした要望をまとめきれていない

4.シェアード・サービスの場合、組織のミッションが明確でない

など、事前に責任と役割を戦略を基にしっかり決めて、定期的にレビューしながら効果測定をしていく必要があります。

これからは、大企業でなくても間接業務をアウトソーシングしていくことが求められます。中小企業などでは、間接部門の仕事に対して人が少ないなどという時に、一人を雇うまでの人件費が出せないという場合に、専門の会社にBPOすることで、高いサービスと経費を削減できる可能性があるからです。

また、BPOを提供する会社も増加しており、サービスのレベルも上がってきています。

かくいう、当社も、ある意味で経営者の頭脳のアウトソーシング部門ということができます。

フル・セット主義からコア・コンピタンス主義への移行を進めることでオンリー・ワンを目指していきましょう。