2013年

1月

14日

「少子高齢化」は「総子化」

2013年1月15日(火曜日)

昨日は、成人の日でしたが東京地方は大雪で、着物姿で成人式に参加された方はさぞかし大変だったと思います。

一生に一度の成人式も、思い出深いものになったのではないでしょうか。

今年の新成人は、およそ122万人で、調査を始めた1968年以降で最も少ない新成人の誕生となり、これから先も減っていく予定です。

少子高齢化がさらに進んでいくことが明確に予測されます。

そんな中で、博報堂生活総合研究所が出したレポートが面白かったので紹介いたします。

子供というものを定義した時に、いくつかの条件がありますが、その中で、親がいまだに健在であるという点を中心に考えると、高齢化の日本においては、「少子化」というよりも「総子化」であるというレポートです。かなり韻をふんだ表現になっています。

20歳を過ぎても親が健在という子供のことを「成人子供」と呼ぶとしたうえで、その人口を昔と比較すると

          1950年        2010年

成人子供人口   2412万人(29%)   6407万人(50%)

という数字になっており、数字上では2倍以上、割合では2倍まではいきませんが高齢化により大きく伸びています。

この6407万人は成人子供の数であり、このほかに本来の子供、つまり未成年の子供が2287万人います。「成人子供」と「未成年子供」を合わせると約8700万人、総人口の約7割が、ある意味での子供たちということが言え、単に昔のイメージでの少子化ということは言えなくなってきています。

確かに、現在は親が60歳を過ぎても体力的にも精神的にも元気であり、定年も65歳に上げられますので収入もあります。

昔であれば、3人以上の子供の数はあたりまえで、そんな家庭では子供が大きくなれば、「居場所がない」というこで、子供たち家を出て独立するというのが当たり前でした。しかし、現代は子供は一人、また二人という家庭が多いために、家は「居場所がない」どころか「金もかからず居心地がいい」というふうに代わってきています。そのために結婚も遅くなっていくという構図です。

40歳を過ぎても独り身で親と同居している人たちが、男女かかわらず増加しています。

そして、もう、結婚をあきらめている人も増加しています。

こういう状態では、少子化はますます拍車がかかってしまうということになります。

しかし、マーケティングの立場からすると色々な「変化」と「可能性」も見えてきます。

まず、持ち家については、今後、だぶついてくることは間違いないでしょう。特に、地方や高度成長期に開発された郊外の住宅がだぶついてきて、都心回帰が見られます。

また、「60歳代と40歳代」や「50歳代と30歳代」の親子が、小さな子供を持つ親子と同じように、一緒に買い物したり、または旅行に出かけたり、遊んだりという昔では考えられないような行動パターンが生まれてきます。

昭和の時代  「40歳代の母親と10代の娘」

これからの時代「40歳代の子と60歳代の親」

お金を出し合って高級車を買い、音楽をともに楽しみ、旅をし、孫世代に伝えることを前提に、長持ちするものを購入する。そんな消費が見えてくるとしています。

今まで  「夫婦共働き」

これから 「親子共働き」

そしてこの傾向は、量の追求から質の追求へと消費が変わっていくことを示唆するものだと判断しています。