人事考課制度の問題点

2013年1月25日(金曜日)

すべての企業において人事考課制度が存在し、運用が行われています。

しかし、人事考課制度がうまく機能しているといった会社というものはきわめて少ないように思います。

その原因と考えられるのは、

1.マネジメントと人事部が経営の戦略部門での摺合せが行われて

  いないため、人事制度が独り歩きして硬直化している

2.ラインマネージャーが人事考課の仕組みを理解できていない

3.ラインマネージャーが運用の仕方を間違えている

4.ラインマネージャーと被評価者のコミュニケーションができて

  いない

ということが主な原因となりますが、ラインマネージャーの理解と運用の部分に問題が多く、人事部はそこをフォローする必要があります。

人事考課の目的は

1.従業員の業績を評価する

2.従業員に一段と能力を発揮させるためにパフォーマンスと報酬

  を連動させる

3.従業員のパフォーマンスの現状を理解させる

4.従業員の課題を明確にし成長を促進させる

そのためには、ラインマネージャーと従業員のコミュニケーションが非常に重要であり、そのコミュニケーションの質と量が適正に行われているかを人事部は把握し、評価し、フォローする必要があります。

人事考課で多くみられる問題点は、1年に一度最後になってラインマネージャーが人事考課表を部下に提示して「これこれこうだからこういう評価で、ここが問題で課題はこうだから・・・・」というコミュニケーションしかしていない、という「寝耳に水」的な一方的コミュニケーションが多いというものが多くあります。

従業員からの気持ちとしては「それならば、その時注意してくれればよかったのに」、「そんなことまで期待されているなんて知らなかった」という感情が先に立ち、気まずい雰囲気になって、人事考課の目的とはまったく逆の結果がうまれてしまいます。

その解決方法は、

1.ラインマネージャーに人事考課の目的と仕組みを肚落ちさせる

2.ラインマネージャーが部下のパフォーマンスの情報収集に努め

  られるようなフォーマットを提示する

3.パフォーマンス・フォーマットを活用しながらラインマネージ

  ャーが部下と定期的に話し合うことを励行させる

4.ラインマネージャーと部下とのコミュニケーションの量と質が

  適正であるかを広くインタビューし改善を促す。

というプロセスを実施することが人事考課の効果を高めていきます。

人事考課というものは、完璧なものというのは存在しないと思います。人事考課についてできることは「納得性」をいかに高くするかだけだです。

納得性を高めるのは、コミュニケーションの量と質ということではないでしょうか。