2013年

1月

30日

人間の知覚とマーケティング

2013年1月31日(木曜日)

今週は、マーケティングのお話を中心にしていますが、人間のもつ知覚を理解することも、マーケティングでは非常に重要であるというお話をします。

知覚とは、五感から受け取られた外界情報や刺激を選択し、解釈するプロセスを言います。

人間は五感を通して外部の刺激や情報を取り入れますが、その取り入れ方は同じではありません。

➣視覚 75%

➣聴覚 13%

➣触覚 6%

➣嗅覚 3%

➣味覚 3%

といわれています。

これを見てもわかるように、消費者は刺激・情報の75%を視覚で取り入れます。それほど外見は重要です。

消費者は、第一印象を商品デザイン、パッケージ、ディスプレイ、広告レイアウトなどの見かけで決めてしまいます。

視覚に訴えるマーケティング・コミュニケーションの中でも、「色」は消費者の知覚に大きな影響を与えます。

80%のビジュアル情報は色に関連しているといわれています。

我々は、色が持つ意味を小さいころから学習させられています。

黒=力

赤=情熱

白=清潔

青=爽やかさ

緑=心静か

茶=高級

黄=フレンドシップ

この色のもつ意味を利用して、「ブランド」「商品」「企業イメージ」を創りだすことができます。

製品の色を含めたデザインは、機能で差別化が困難になった今日、ますますその重要性を増しています。

たとえ工業製品であっても、知覚に訴えるような努力を怠らないことが重要です。

会社のロゴ、ショッピングバック、タグやラベル、パッケージなど企業や製品のアイデンティティを演出するために細部まで注意を注ぐことが賢明です。

■聴覚

聴覚は、人の気分と密接な関係を持っています。

高級品のお店で、じっくりとお客様にくつろぎながら品定めをしてもらいたいなら、ハードロックは絶対かけないでしょう。スローなクラッシックやジャズやボサノバなどが、客の滞在時間を長くし、より高価な購買へといざないます。

逆に、昼食後の仕事場でアップテンポの曲を流した場合、生産性が上がるというデータもあります。

このように、聴覚は気分の高低に大きな影響を与えます。

■嗅覚

嗅覚は、Instinct(本能)に直接訴える力を持っています。

鰻屋の煙の臭いは、食欲にダイレクトに訴えかけます。

香水の匂いは、セックスにダイレクトに訴えかけます。

アロマの匂いは、睡眠にダイレクトに訴えかけます。

 

取り扱う商品がどのようなニーズを満たすものであるかを理解したうえで、どの五感を刺激してマーケティングを行うべきかを探ることはとてもエキサイティングであり、また重要なことでもあります。