若者のコミュニケーション能力

2013年2月4日(月曜日)

最近、人材採用の現場で面接の際に、企業側から応募者に対して一番求められる能力として、「コミュニケーション能力」というものがダントツで一番に挙げられています。

面接際にも企業の面接担当者の話として、「面接の中でフランクにいろいろなものの考え方を聞き出そうと質問しても、応募者の多くはあらかじめ作ってきたシナリオのようなものを延々と話し始めて、会話としてのキャッチボールがあまりできない」というお話を聞きました。

この背景としては、私は、非常に厳しい就職事情があると思っています。

応募者としては、なんとか採用にこぎつけたいという強い意識があり、準備周到に自己アピールのシナリオをつくり、それをしっかり伝えることで就職できるのではないかという悲願があります。

それゆえ、シナリオにない質問を受けた場合でも、なんとか作ったシナリオに持っていこうと、かなり強引なコミュニケーションに陥ってしまうということになってしまうのではないでしょうか。

特に、学生の間では、学生同士や就職支援会社などの情報があふれており、それの目指す方向性は、「正解主義」というあらかじめ決められた答えに到達しようとする考え方です。

しかし、現在の企業が求める人材像は、正解を求める人材ではなく、正解のない時代に状況を判断し臨機応変に対応できる「構想力主義」であり、面接の中でも質問に対してフランクに、その場で自分が考える自分の意見を聞きたいと思っているのです。

ですから、応募者の方々には、「正解というものがあって、それから外れることは悪である」という発想を捨てていただいて、質問された内容に対して、自分の思うところを自分の言葉で真剣に伝えるということが最も相手が期待しているということを理解すべきです。

これからの時代に会社の「コア人材」となる人は、今までのような正解があってそれに当てはまる予定調和的な人材ではなくなります。

これからのコア人材は、会社を新たな方向に変えていける能力のある人材です。

ですから、面接の際は間違いのないシナリオを語るのではなく、フランクに自分の意見をしっかり伝えるようにしてほしいと思います。