2013年

2月

19日

組織感情マネジメント

2013年2月20日(水曜日)

企業を運営していくにあたって、組織を構成する人たちには、それぞれ感情というものがあります。

この感情というものは、とてもコントロールが難しいものです。

私個人の場合を考えても、イキイキとしてやさしく前向きな感情を保つということはなかなかできないでいます。

忙しさがピークになれば、カリカリとしてきて攻撃的な感情が芽生えてきます。

それを、面(おもて)には出さずじっと飲み込んだりします。

そして、タスクを無事完了させれば、また余裕のある暖かな感情が芽生えてきます。

そして、組織を見た場合でも、その組織全体がもつ全体的な感情というものがあります。

イキイキとした感情で全体が目的に向かって何事にもガンガン進んでいくという感情もあります。

また反対に、暗く沈滞した雰囲気が漂って、何事にも消極的になってしまう感情もあります。

しかし、感情というのはバランスが重要です。

バランスを欠いた感情は長続きしないというのが私の見解です。

例えば、イキイキとして何事にも積極的にガンガン進んでいくということはいいことですが、行き過ぎるとそのうち燃え尽き症候群という状態になることがあります。

あまりに高揚感を高め過ぎてしまった結果、心身ともに疲れ果てて一気に逆噴射してしまうという状態です。

また、組織の中が皆仲良く支え合い暖かな雰囲気というもの、行き過ぎると「ぬるま湯」的な感情を持つようになります。

組織感情の分類は大きく分けて4つあると、野田稔さんは「あたたかい組織感情」のなかで言っておられます。

1.高揚感=おもしろい、楽しい、主体的

2.緊張感=危険、競争

3.安心感=支え合い感、認め合い感

4.不安感=不確実性

実はこの4つの感情は、どれをとっても全くないとバランスが取れないという性格を持っています。

緊張感と不安感は不快な感情ですが、適度に共有されることは組織にとって必要です。

それでは、その4つが極端に高まった場合どうなるかといいますと

1.高揚感⇒燃え尽き感情

2.緊張感⇒攻撃感情

3.安心感⇒ゆるま湯感情

4.不安感⇒引きこもり感情

このような組織感情の暴走状態に陥ります。

この4つの感情の存在を理解し、現状を把握し、行き過ぎた感情を抑制しバランスを取る「組織感情マネジメント」が重要になります。

定期的に、従業員意識調査をすることも一つの方法ですし、現場に定期的に訪問しインフォーマルなコミュニケーションを持つことで現状を把握することをお勧めします。

企業の資源「カネ」「モノ」「情報」「人材」のなかで、人材だけが感情というコントロールするのが難しい「厄介」でまた「強力」な性格を持ち合わせています。

そして、感情は物理的健康という基盤の上に載っていることも忘れてはなりません。

組織人員の健康管理は、生産性とコストの面からも重要であるというデータもたくさん出ていますし、人員の会社に対するロイヤルティーを高めるという効果があります。

心身ともに健康であることが、長期的な業績を考えた場合重要であることは、個人も組織も同じということですね。