おひとり様マーケティングの重要性

2013年3月21日(木曜日)

以前、このブログで日本の世帯構成の中で、単身世帯が全世帯の人数構成の中で最も多くなって、単身世帯向けのビジネスが伸びてくことをお話ししました。

最近の「日経産業地域研究所」が首都圏と近畿圏に住む20代から40代の未婚男女に調査した結果を見ると、「ひとり消費」がすべての世代で増加しており、特に20代の若者の「ひとり消費」がさらに増加していることがわかりました。

まず、単身世帯の増加の原因は

1.結婚しない(できない)男女の増加

2.結婚しても晩婚化

3.高齢化による死別単身の増加

という構造的な問題があります。

これが、「ひとり消費」の増加の原因の一つではありますが、最近の「ひとり消費」の傾向はちょっと変わってきています。

特に20代の若者の間では、友達と共に外食・外出・レジャーをするよりも一人で外食・外出・レジャーを楽しむという傾向が強くなってきています。

典型的な例では、ひとりカラオケの専門店の出現や、ひとりディズニーランドといってたった一人でディズニーランドに行って楽しむというような人まで出てきているようです。

我々のようなビフォー・バブルの人間は、みんなと一緒でその複数の人間の中での力関係が自然と形成されて、それぞれの妥協なり打算なり心遣いだったりという、動物的な群れの原理のようなものを、小さいころから刷り込まれているため、みんなと一緒に何かをやることが普通ですが、アフター・バブルの人間は、その辺の妥協や打算や心遣いということが刷り込まれていないので、それがとてもストレスになり、一人でやった方が楽しめるということなのでしょうか。

そして、アフター・バブルの人間にとっては、社会とに繋がりがインターネットでのSNSであったり、ソーシャルゲームのようなバーチャルなつながりが存在するため、孤独感というものを感じなくても済むという背景もあります。

ビフォー・バブルの世代は、仲間が最初に合って、一緒にやることはそれに付随するというものですが、アフター・バブルの人たちは最初に一人でやりたいことがあり、それと同じ趣味などの人とつながっていくという関係性があります。

この是非についてここで述べるつもりはありません。

ここでは、外食・外出・レジャーの3つについて、20代から40代の世代について、すべての世代で「ひとり消費」が増加しており、特に20代の増加が顕著であるということです。

そして、外食・外出・レジャーをはじめ、すべての製品・サービスにおいてそれらの人々に対応している製品・サービスを提供できているかということと、そのような人々とマーケティング戦略において有効なコミュニケーションができているかということが、現在の問題点です。

コマーシャルなどをみても、対応できている企業はほとんど見当たりません。

ほとんど、家族の絵がでてきてみんな楽しそうに外食・外出・レジャーをしている絵です。

ひとり消費を促進する必要は全くないとは思いますが、厳然と存在する「ひとり消費」にソリューションを提供することはマーケティング戦略上重要であると思います。

特に外食では、「ひとり消費」で楽しめる場を提供していることろは少なく、作る側とのコミュニケーションと客同士のコミュニケーションが自然と発生するような空間と接客のデザインを創ることが必要になってくると思います。

一人で行くのに、消去法でそこに行くというのではなく、積極的にそこにまた行きたいというお店がこれから繁盛していくと思います。