究極のコンサルティング

2013年4月8日(月曜日)

中小企業診断士としてコンサルタントをさせていただいていますが、最も良いコンサルティングとは何かということを常に目指して、経営者の方々の相談により良いソリューションを提供したいと思っています。

実際、経営者の皆まさに「もっともよい解決法は何か?」というご依頼を受けて、「このような解決法が、現在の御社に最も適している」というような提案をしたりします。

しかし、そのようなソリューションだけを提供しても、長続きしないことを痛感しています。

私が、最もコンサルタントとしてやるべきと思っていることは、「正しい方向とスピード感と程度について、コンサルティングの中で経営者の方が自ら発想できるように仕向ける」ことが究極ではないかと思っております。

言われたことをやるのと、自分で発想したことでは行動に対してのレスポンシビリティとフレキシビリティが全く違います。

自ら考えついたことについては、計画⇒実行⇒検証⇒修正を自らの仮説に基づいて柔軟に進めていくことが可能です。

究極のコンサルティングは、コンサルタントが分析し論理的に整理した環境を経営者とともに共有し、経営者がそれを認識し頭の中で整理したうえで、正しい方向性を自ら見つけ出すことを、構造的にサポートすることが最も重要であると、つくづく思うようになりました。

正しい答えを出すのがコンサルタントで、それをやるのが経営者という図式でコンサルティングをしていると、答えの背景と基本的論理枠組みが欠落した状況で「実行」が行われますので、ちょっとでも違った状況になると対応ができなくなるということになります。

経営というのは、マニュアル化できない極めて高度なゲーム思考が求められますので、実行の背景を理解し「解決策」の根本的土台部分を自らの肚に落ちていない限り、変化に対応できないという事態に陥りがちです。

コンサルタントは、経営者が狭いスコープに入り込んでいる場合は、焦点をもっと俯瞰的な全体像に合わせてあげたり、焦点を絞り切れていない場合は、焦点をズームできるよう全体をセグメンテーションしてあげることで、経営者が正しい判断を下せるようにして経営者自らが、自分で解決法を探し当てるよう導くことが最も優秀なコンサルタントではないでしょうか。

したがって、このコンサルティングには、傾聴力と質問力と分析力が非常に重要になってきます。

また、経営者が自ら解決策を出していきますので、「コンサルタントは答えをくれない。全部俺が答えを出している」というような感じになり、お払い箱の危険性も否めません。

でも、しばらくすると「ちょっと、話を聞いてほしい」というご依頼がくるようになると思っています。

それは、コンサルタントと話をすることで、どのような景色の中に自分がいて、自分の思考がどのような形になっているのかということが「鏡を見るように見えて」、自分の考えを整理し、答えにたどり着いていたということがご理解いただけると確信しているからです。

そのような経営者の環境と現状を正しく分析し、気づきを与えられる適切な質問ができるコンサルティングを心がけていきたいと思っています。