ストーリーを描けるコア人材

2013年7月8日(月曜日)

ご存じのように、日本全体の経済の現状は、人口が減少するという量的なマイナス要因と、少子高齢化という質的なマイナス要因を抱えており、その状況で莫大な借金を背負っているという3重の大きな問題を背負っているという厳しい状況にあります。

この状況で経済を成長させるというのは、現在行われている金融政策と財政支出と成長戦略ではなかなか厳しいと私は思っております。

特に、成長戦略は、規制緩和を強力に推し進め、民間企業の活力を大いに活かしていくべきだと思っておりますが、政治家よりも行政の方が賢く力もある日本ではなかなか前に進めることができていません。

更に、雇用については、今現在世界的に進行している3つのことが、

景気回復=雇用促進という図式にならなくっていることも問題です。

その3つのこととは、

1.機械化

2.IT化

3.グローバル化

です。

機械化は、急速に進展しており、今までは人間の手でしかできなかったことの大部分を機械が代替できるようになりました。

そして、その機械は24時間365日働き続けることができるという生産性を持っていますので、需要に対して圧倒的な供給能力を持つようになりました。

また、IT化は、計算や設計や操作を含めルーチンな仕事をプログラムすることで、人手を使わずに瞬時に自動的に人間の代わりにやってくれるようになっています。

そして、グローバル化は、経理や総務的な部署を丸ごと、人件費の安い国にアウトソーシングできるようになり、サービスセンターも国をまたいで安くアウトソーシングしている企業が増加しています。

つまり、この3つのことが進化するほど、今まで必要とされてきた人的資源を、機械、IT、外国に代替することになり、国内の雇用は景気がよくなっても改善しないという状況が見えてきます。

そのような時代で必要とされるコアの人材は、過去に起きてきたことと、現在起きていることの意味を理解し、今後起きるであろう事象の仮説を立て、ストーリーにして、周囲の人にわかるように説明できる能力を持った人材こそが、コア人材として必要となってくると思います。

機械やITなどで代替不可能な部分というのは、やはり創造性の分野にかかわるものになっていくと思っています。