リニア中央新幹線

2013年9月22日(日曜日)

先週は、2020年オリンピックが東京に決定したことについてお話ししましたが、今日は、2日前に発表されたリニア中央新幹線について触れたいと思います。

リニア中央新幹線は次のようなことが予定されています。

着工:2014年

開通:東京(品川)― 名古屋 2027年 料金1万1480円

   東京(品川)― 大阪  2045年 料金1万5050円

停車駅:相模原(神奈川)ー甲府(山梨)ー飯田(長野)-中津川

    (岐阜)※東京ー名古屋間

時間:東京(品川)―名古屋 最短40分

   東京(品川)―大阪  最短67分

超伝導リニアの特徴

○勾配に強く、直線的なルートが実現可能

直線的なルートになれば、最短距離を通れるのでスピードを落とすことなく最短時間で到達することができます。

また、南アルプスの地下をぶち抜き名古屋までの行程の85%が地下であるということも特徴です。これにより、建設運営費のコストが下げられます。そして、地表部分が少なく用地買収が少なく環境にも優しい。ということも特徴です。

そして、今回の大きな特徴としてJR東海が全額自己負担でこのリニア中央新幹線を開通させるということです。

このことの意味は、推測になりますが、政治や行政のしがらみを極力少なくできるということではないでしょうか。

国からの補助を受ける場合、政治力がからんで、やたらと停車駅が増えるなどで、せっかくのスピードのメリットを削いでしまうことが多くみられます。

東北、新潟、長野などの新幹線には、「こんな駅必要なの」という駅がたくさん存在します。

しかも、そういう政治がらみで作られた新幹線駅の地元が発展したという話は聞いたことがありません。

今回は、1県1駅をJR東海側は妥協点として決定できたのも、地下化と自己負担という2つの大きな政策のおかげだと思います。

この4つの停車駅も1日の止まる本数は限定されて、品川ー名古屋直行便が多くなると予想します。

ほとんど、トンネルを通るこの路線は、ビジネス路線になることは明らかでしょう。

東京と名古屋間の出張は、完全に日帰りになってしまうことでちょっと出張族にとってはさみしいことになりそうです。

ホテルに泊まって、地元のおいしい食事や文化と触れることは出張族にとってはひとつの楽しみでもありますから。

このリニア中央新幹線は、現在山手線並みに過密ダイヤになっている東海道新幹線の経年劣化と東海地震というリスクに対して情報システムでいうデュアルシステムを構築することで日本の大動脈である東海道を強化する意味で大変大きな意味があると思います。

さらに、品川がターミナル駅になるということで、品川操車場跡の開発と合わせて品川地域はこれからビジネスの中心としてさらに重要性が増すことになるでしょう。日本の企業だけではなく世界の企業が集積できるような環境を整備して、アジアのビジネスハブとして機能するエリアになってほしいと思います。

品川と羽田のアクセスも向上しており、世界における品川の位置はとても重要になるはずです。

そして、リニア新幹線は、世界に売り込むインフラビジネスとしても重要な意味を持っています。

中国もリニアについては、2002年に開業を済ませ、更なるスピードを出すように国策で取り組んでいます。

このリニア中央新幹線は、オリンピックとは違い、継続的な経済効果を生み出せる日本にとって重要な事業になると思いますので、JR東海には是非成功に導いてほしいと思っています。