2014年

8月

10日

増税+値上げのダブルパンチで家計は疲弊する

2014年8月10日(日曜日)

消費税増税から4か月以上が経過し、6月ぐらいまでは政府もマスコミも、消費税増税が国民消費に与える影響は前回の増税時よりも軽微であったというようなトーンで状況判断や報道をしていました。

しかし、ここにきてその状況判断も報道も微妙に変わってきています。

実は、民間消費支出がここにきて落ち込んでいるのです。

私の分析では、家計側が、増税のインパクトの大きさを家計収支で実際に確認したときに、収入はほとんど増えていないのに支出は確実に3%分増えているという現実を目の当たりしたことと、更には、ユニクロなどの実用衣料、ハム、小麦粉、バター、練り物、お菓子、豚肉などの食料品としては基本的なものが相次いで値上げされ始めていることが消費者心理を一気に冷やしていると思っています。

また、自動車保険や航空運賃も値上げされますし、ガソリンや燃料などのこれまた生活インフラを支えるものが値上がりしています。

こうした増税+値上げのワンツーパンチは給与が上がっていない家計と年金生活者の家計を直撃しているわけです。

また、続いている円安ですが、本来輸出を増大させ貿易収支を大幅な黒字に改善するどころか、国内企業の生産拠点の海外シフトによる製造業が輸入業者になってしまうという逆輸入現象と、原発稼働停止による燃料の輸入の急拡大により2014年上半期の経常収支が赤字に転落するというGDPにとって厳しい状況が続いています。

若干外国人観光客がふえているくらいが救いというところです。

求人については、景気の回復に伴いリーマンショック以前まで回復しているという状況になってきていますが、建築土木や調理職やサービス・接客業・ITエンジニアなどの一部の職種が大幅に求人倍率をあげているだけで、事務職やクリエーターや営業職などはほとんど増えていないか減っているところもあります。

こうした全体状況のなかで、増税と値上げというダブルパンチはGDPの6割弱を占める民間消費の回復意欲を大幅に減退させるものになるでしょう。

値上げについては、納得のいかないものも多く見受けられます。

税込みで1000といっていたものが、1080円になったり、値段は変わらないけどいつの間にか容量が20%も少なくなっているものもあります。

消費者が増税後の価格表示に慣れていない今を狙って、どんどん値上げをしている状況は、原材料の値上がりということがわかっていても、赤信号みんなで渡れば怖くない的なものを感じてしまうのは私だけでしょうか?