2015年

7月

11日

自己完結型社会

2015年7月11日(土曜日)

先日、コンビニエンスの雑誌棚の週刊誌の表紙を見ていたら、たしか、「結婚はコスパ(コストパフォーマンス)が悪い」という見出しがあってびっくりしてしまいました。

急いでいたので、その週刊誌は買わずにコンビニエンスを出てしまいましたが、なんかとても気になる見出しでした。

結婚適齢期といわれる男女とも働いている人たちが多く、今やキャリアプランは女性でも会社の中枢を担える時代で、女性役員がどんどん誕生しています。

そうなると、男女ともに人生のプランとキャリアのプランを両にらみしながら合理的な判断をしようということになるのでしょう。

結婚までの、「出会い」「交際」「婚約」「結婚前の準備」「結婚という契約」「結婚」「家庭構築」「親戚づきあい」「育児」などの多くのイベントを考えてみた場合、その都度やはりそれなりのお金と時間がかかることになります。

若い人たちは、我々の世代と違います。

我々の若いころは、高度成長期でもありそれこそ勢いで上記のイベントを突っ走ってきたというような感じでしたが、現代の若者い人たちはとても冷静にしっかりと考えて行動します。

また、一方でひとりでも全く不自由しない状況があります。

一人で「仕事」をして、「食事」をして、「買い物」して、「家事」をして、ゲームをはじめとする「レジャー」をするのに、いろいろな店舗・インターネットショップ・代行サービス・家電機器など、共同で生活することで解決してきたようなことをほとんど解決してくれるモノやコトがどんどん出てきています。

そして、家族の代わりにペットを飼うという一人暮らしの人も増えているようですから、一人でさみしいというニーズを従順なペットが癒してくれるという具合です。

最近ではクマのぬいぐるみ「不思議なくまちゃん」がかなり高度な会話をできるようなものまで発売されるということで話題になっています。

もう、会話ロボットといえるぐらいの性能を持っているようで、可愛い容姿とかわいい声で会話してくれます。

私は、今のこのような時代を「自己完結型社会」と名付けています。

良いか悪いかという問題ではなく、便利になればなるほどこの傾向に進むことは当然の帰結となってしまう宿命を持っています。

この傾向に拍車をかけているのは、進化する物・サービス・通信技術などであり、それが加速度的に進化するということは、ますます、一人で生活できる状態になるということです。

このような状況の中で、結婚という契約を経ないと家族として認めないという法制度になっていますので、冷静で合理的な人ほど躊躇してしまうということになります。

フランスなどは、結婚という契約を交わさなくても同居している男女の間に生まれた子供は、結婚している男女の間に生まれた子供と同じように法的な立場を与えています。すでに婚外子は結婚子を超えています。

それが、フランスの出生率を引き上げた要因の一部となっています。

結婚はコスパが悪いという週刊誌の見出しでびっくりしましたが、よくよく考えればそういう環境・社会になっているということを認識する必要があると思います。