サブスクリプションモデル(定期定額購買モデル)

2016年2月7日(日曜日)

前回のブログで、今年のビジネスモデルのポイントとして3つのキーワードをお伝えしました。

それは、次の3つのキーワードです。

1.シェアリングビジネス

2.サブスクリプションモデル(定期定額購買モデル)

3.おひとり様対応ビジネスモデル

シェアリングビジネスについては、前回お話ししましたので、本日はサブスクリプションモデル(定期定額購買モデル)についてお話ししたいと思います。

定期購買モデルというのは、実は別に新しいビジネスモデルではありません。

古くから、新聞や牛乳などの毎日家に配達されるようなものは、月額で定額で支払って定期購買というモデルで成り立ってきており、現在もそれは続いています。

しかし、その広がりはなかなか進みませんでした。

そこで、近年、この定期定額購買モデルが発達した背景には、技術の進歩がありました。

その技術とは次の3つです。

1.インターネット

2.クラウドコンピューティング

3.ロジスティクス(物流)の進化

これらの技術の発達が、サブスクリプションモデルを新聞や牛乳だけではなく色々な分野に拡大することを促進しています。

その例を見ていきましょう。

まずは、音楽、雑誌、映画などのコンテンツの分野です。

インターネットが進化し、通信網の整備により、まず最初に音楽などの比較的データの軽いコンテンツは、ダウンロードという自分が持つ端末ディバイスにデータを取り込むシステムで1曲1ドルなどというアップルの単品購買モデルが始まりました。その後、動画なども同じような購買モデルでコンテンツを自分で所有する形で購買していきました。

しかし、それらのコンテンツをいちいち購買してダウンロードするというのは、そのデータ量と金額的にもそれなりに負担となっていたわけです。

そこに、クラウドコンピューティングという技術が現れ、その利用が拡大していきました。

クラウドコンピューティングは、言わずと知れた雲の中にデータが存在し、自分が持つ端末にはいちいちダウンロードしなくても、クラウド側のサーバにアクセスすれば、そこのデータを見たり聞いたりできるようになったのです。ダウンロードからストリーミングに変化した瞬間です。

コンテンツホルダーは、クラウド側にサーバを置くか借りるかしてデータをそこに格納しておけば、後は、ユーザーがそれを見たり聞いたりするためにアクセスしてもらうことで課金するというようになりました。

そうなると、データをユーザーが共有することになるのでたくさんのユーザーにアクセスしてもらえばどんどん収入が増加します。

そうなると、自分のプラットフォームの加入者をいかにたくさん集めて囲い込むかという競争になります。自分のプラットフォームへの参加者を増やし囲い込むことでコンテンツも充実することができます。ユーザーもコンテンツ提供者も人の集まるプラットフォームに集中するというネットワークの宿命をを持っているからです。

そして、それを実現するのに最も効果的なモデルが、月額定額制で見放題・聴き放題というモデルになっています。

いまや、音楽、映画、雑誌などの月額定額制購買モデルは、400円から500円で見放題・聴き放題となっています。

このモデルの良さは、ユーザーが負担にならない金額で長期間の売上が確保できるということです。

年間5,000円よりも月額400円の方が、特に若い人に負担にならないということでどんどん広がっています。

そして、そのモデルはコンテンツの分野から拡大しています。

アメリカの例を見てみましょう。

・レシピ付き食材宅配の月額定額購買モデル

・レゴブロックの月額課金レンタルサービス

・化粧品サンプルの月額10ドルの宅配モデル

・毎月違う香水が試せる月額購買モデル

・ワインの月額購買モデル

これらのように、月額購買モデルは色々なものに広がっています。

これを促進したのは、ロジスティクスの発達です。

いまや、朝頼めば夕方はもちろん、さらには1時間以内などというモデルも一部地域では始まっています。

日本でも、これらのサービスは始まっています。

エアークローゼットという会社は、月間定額で女性の洋服をレンタルしています。

その、HPのコピーを紹介します。

これまでにない、新しいファッションとの出会いを。

エアークローゼットは、月額6,800円(税抜)で「期限なし」で

「何度も」新しい洋服との出会いを楽しめる、ファッションレンタルサービスです。

スタイリストと選ぶ、あなたの新しいスタイル。

登録された好みのスタイルやお気に入りアイテムの情報から、

スタイリストが11点アイテムを選定します。

新しい洋服、新しい自分との出会いを楽しんでください。

返送料も、クリーニングも不要。

返送用伝票を貼って、集荷やお近くのコンビニなどからご返却ください。また、楽しんだお洋服はクリーニングも不要なので、そのまま箱に入れて発送すればOK

出会って気に入った服はもちろん、買取可能。

レンタルアイテムの中から、特に気に入ったものはお買取いただけます。買取アイテムのみ手元に残し、ほかのアイテムを通常通りご返送ください。

月額6,800円(税抜)の定額だから、安心。

一定料金で、ご利用の回数や期間に、制限はありません。

お好きなだけ、着合わせやお出かけをお楽しみください。

このサービスの特徴は、月額レンタルモデルに購買可能機能と、返品に対する負担軽減、そして、かなり大きな部分を占めると思われるスタイリストが選ぶというモデルです。一般の人が自分にスタイリストがついてくれるという付加価値は非常に高いと思われます。

一般人というのは、自分で洋服を買おうとすると、実は、かなり保守的になります。失敗したくないという日本人の特性も手伝って、あるパターンから逃れられず、同じような色やスタイルの洋服を買ってしまうもです。買ったものを家に持って帰ってクローゼットを見ると去年買ったものとあまり変わり映えのしないものを買っているパターンが結構あって後悔したりしています。

そういう意味で、「新しい、洋服、新しい自分に出会う」というコピーはかなりインパクトがあると評価できます。

こうした事例を見て、これからは、外食などもサブスクリプションモデルが出てくるかもしれません。バイキング方式でバラエティーに富んだ健康を謳った食事をセルフで提供することで月額食べ放題というモデルも可能かもしれません。

これは、次回のおひとり様対象ビジネスにも関係してくる内容です。

それでは、今回はここまでといたします。