2016年

7月

18日

東京都知事選挙

2016年7月18日(月曜日)

参議院選挙が終わったところで、先週、東京都知事選挙の投票所整理券が送られてきました。

考えてみれば、石原都知事・猪瀬都知事・舛添都知事と任期を全うすることなく途中で退陣した都知事が3人連続となってしまったという情けない都知事が続いています。

しかし、3連続で都知事が途中退陣という事態の中で、それで都政がガタガタになった、または、特別何かが停滞してしまったのかというとそんな様子もないという不思議な感じがするのは私だけではないのではないでしょうか。

都政においては、行政出身の副知事がいてそれを頂点として都職員13万人が知事に関係なくしっかり業務を遂行しているという自動運転が自動車よりも早く働いているという感じです。

日本国内の首都として、しっかりした行政が都政を支えていること自体は問題はないと思いますが、グローバルな中での東京という位置づけを見たときにそれだけでは足りないと私は思っています。

東京という都市は、日本の首都であると同時に世界のビジネスのプラットフォームとして確固たる位置づけを確保していかなければなりません。

その目標に向かってグランドデザインを描いて、優秀な都職員をその方向性を持たせて行政を行ってもらう必要があると思います。

すでにアジアのビジネスのハブは、シンガポールなどの国家戦略に基づいた戦略的都市機能を確立した場所へと移りつつあり、オリンピック招致で必死にアピールしているだけではその地位は保てない状況にきています。

また、東京という地理的な形は、東西に異様に長いウナギの寝床のような形をしています。

東に23区が集中していて江東区・江戸川区・葛飾区・足立区などが一番東側の地区であり、西の端のほうは奥多摩などの山間部となっています。

東京の中心を皇居を中心とした大手町・日本橋や永田町・霞が関・虎ノ門とした場合、横浜や千葉西部そして埼玉の南部がむしろグレーター東京としてすでに発展してきました。

浦安にあるディズニーランドの名称も東京ディズニーランドになっています。そこに、違和感はありません。

ということは、東京をアジアのビジネスの中心として確固たるハブとするためには、東京都の行政だけでは不完全であるということが言えます。

もちろん、国としてこの点は重要視していると思いますが、東京都知事として千葉・東京・神奈川のベイエリアの開発や、世界中の優秀な人材を家族ごと居住できる住環境の整備など近隣県とのグランドデザインに向けた調整能力とリーダーシップが必要になります。

東京に本社があって、千葉・埼玉・神奈川に工場を持つ会社も多く存在します。

逆に、東京の中心部で働いている人たちに家はどこかと聞けば、千葉・埼玉・神奈川の人たちも非常に多く存在しています。

以上を見ると、民間人・民間企業は地理的な東京というものはあまり関係なく活動を行っているということです。

戦後、JRとともに私鉄が沿線を郊外並びに県外まで延ばすことによって、東京という都市が発展してきたことを考えると、地理的な東京都をビジネスハブとしての東京に発展させていくためには、東京都および3県と民間企業・民間人が連携していくことが必要になってくると思います。

都の行政の中で緊急で重要な問題を解決することももちろん重要ですが、新しい知事になる方には未来のビジネスハブとしての東京地区というコンセプトを実現していただきたいと思います。