2016年

10月

02日

ハクビシン発見

2016年10月2日(日曜日)

今朝、近くの公園で運動をしていたら、なにやら狸のような猫のようなものが頭上の電話線の太いところを器用に渡っているのを見ました。電話線を渡り終わるところで、その動物がこちらを見て、目と目を合わせてもあわてる様子もなく、渡り終えて民家の2階の窓の上の軒の上を歩いて、その家の2階ベランダに入っていきました。

その目と目を合わせた時にその動物の正体がわかりました。額から鼻先にかけて目と目の間を白い太めの線がはっきり見えたので、ハクビシン(白鼻芯)だと分かったのです。

場所は、新宿区上落合公園(通称おおくま公園)

時間は、朝5時25分ごろ

夜明け前のまだ薄暗い感じの中での出来事でした。

ハクビシンは、夜行性で日中見ることはほとんどないようです。

ハクビシンとは、ネコ目ジャコウネコ科ハクビシン属という種類の野生動物で、明治のころに毛皮用に中国などから輸入されたという説が有力のようです。

先ほどもふれた通り、その生態は夜行性で夜に捕食活動が活発になるようです。

私が見たのは、食事が終わってどこかの棲家に帰る途中だったのでしょう。

実は、私がハクビシンを見たのはこれが初めてではありません。10年以上前になりますが、そのころ、私は多摩川沿いの狛江市に住んでいたことがあり、冬の寒いことだったと思います。その時期は冬至近くだったので、夜明けが遅いために、早めに通勤に向かう時間はまだ薄暗かったのですが、カラスがやけに集団でカアカア鳴いているのでどうしたのかなと思っていたら、道の前の方をのそのそと歩いている狸のようで足は猫のような動物を見ました。

もしかしたら、これはハクビシンではないかと思っていろいろ調べたら、多摩地区での発見が結構ネット上にもあり、東京でもハクビシンがいるんだと驚いた経験があります。

それから、10年以上が経ち多摩地区から都心へと繁殖が拡大したということでしょうか。

ハクビシンは、雑食性で残飯、ペット(犬・猫)フードの食べ残し、小動物なども食べますが、好物は糖度の高い果物や糖度の高い野菜なども好物のようです。もともと多くは東南アジアから東アジアの果物の多い地域の生き物ということでしょうか。

これから、東京もビワ・イチジク・柿・キウイ・ブドウなどの庭木の果実が実る時期となるので、夜間このような庭木のある家に出没することがあるでしょうね。

ハクビシンは、木に登れてバランス感覚がよく、また、狭い空間に入り込むことができてすばしっこいので、生活域内での移動能力が多岐にわたるということが言えます。だから、都会の樹木や電柱と電話線などは彼らにとって非常に移動しやすいケモノミチになっているのかもしれません。

棲家については、家や寺社の屋根裏・天井裏に住み着くことがほとんどのようです。まれに床下にも住み着くようですが、屋根裏のほうが暖かいのでしょうかほとんどが屋根裏・天井裏に住み着いているようです。

その結果、被害も多く発生しているようです。

屋根裏・天井裏に糞尿をするので、天井が腐食したり、臭いだけでなくノミやダニが発生するといったトラブルが発生しているようです。また、足音などの音もうるさいようです。

しかし、ハクビシンは野生動物なので鳥獣保護法により、無許可で捕獲したり殺傷することは禁止されています。

農作物の被害や家屋内浸入など実質的な被害があったときに届け出て許可を受けたのちに可能となります。ただし、素人では手に負えるような相手ではないので専門の業者に頼むことになるでしょう。

東京都もこの問題に取り組んでいるようで、「東京都アライグマ、ハクビシン防除実施計画」なるものを出しています。

予防措置としては、ハクビシンが入れるような穴を徹底的にふさぐ(すに壊されるようなレベルではだめ)こと、万が一侵入されたら木酢液や強いミントを散布したり、バルサンもある程度効果があるようです。バルサンをする場合は近所や消防署に連絡しないと火事に間違えられる可能性があります。

日本は、空き家率が15%に迫る勢いになっています。人間にとってこれらの空き家は隙間だらけの住みにくい家かもしれませんが、ハクビシンにとっては超豪邸であり繁殖に最高の環境です。日本の出生率は、1.2%ぐらいですが、ハクビシンの出生率はこの恵まれた環境ですごいことになっていくような気がします。

ハクビシンは夜行性なので、日中、人間が活動しているときは目につきませんが、夜や夜明け前に見ることが当たり前になる日は目の前かもしれません。