日ロ首脳会談

2016年12月18日(日曜日)

今年の11月から12月は、アメリカの大統領選挙で大方の予想を覆してトランプが大統領選挙で勝利したというニュースと、そのアメリカ大統領のテイク・オーバーの時期に、日ロ首脳会談を行ったという偶然なのか必然なのか分かりませんが、プーチン大統領を安倍総理の地元の山口に招いて、温泉を勧めて両国の関係を進展させるための会談が行われたという大きな政治的なイベントがありました。

日ロ首脳会談の1日目は、安倍首相の地元で行われ、なごやかな雰囲気の中で日ロ両国が国政的な課題について建設的役割を果たしていくことの重要性と、共に取り組んでいくことが話し合われ、そして、主に経済活動を中心にして両国の平和条約的決に向けて関係を構築していくというような話し合いが行われました。

さらに、プーチン大統領と安倍首相の二人だけの会談では、95分間平和条約について突っ込んだ議論がなされたということです。

元島民の故郷への自由訪問、四島における日ロ両国の特別な制度のものでの共同経済活動、そして平和条約締結に向けての話だったようです。

また、外務省のHPで岸田外務大臣の記者会見の質疑応答に関するものがあり、次のような内容が書かれています。

北方四島における共同経済活動、これにつきましても平和条約問題を解決する両首脳自らの真摯な決意を表明しつつ、四島における共同経済活動について協議を開始する、これは四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するためにも共同経済活動に関するこの協議を通じて北方四島の開発に我が国が参画していくこと、これは大変意義があるものと考える。

以上の日ロ首脳会談の結果としては、これから四島における共同経済活動という手段を用いて、平和条約に向けてお互いに努力する一歩とすることが決まったということでしょうか。

この結果を見ますと、日本国民としては今までの状況からあまり進展がなかったような印象を受けたのではないでしょうか。

私も個人的には、極東ロシアの共同開発を含めて日本の技術とロシアの資源を有効に活用できるようなもっと大きな枠組みを話し合い、経済的に大きなインパクトとメリットをお互いに享受できるような話と、そのための民間レベルの人的交流の枠組みの改善などのスケールで話し合っていただきたかったと思っています。

領土問題も重要ですが、領土問題は日米安全保障条約とも密接に関連してくる問題ですので、一朝一夕には解決できないことは理解できます。

しかし、北方四島の話だけでは両国民全体としてはインパクトに欠けたという感じがしています。

最後に、ロシア人というのは日本人や日本という国に対して、悪い印象を持っていません。というより、かなり信頼できる国であるという国民レベルの感情が存在します。一方、日本人はロシア人そしてロシアという国に対してあまり信用できる人や国ではないという考えが多いのではないかと思っています。このお互いの国、国民に対する感情のギャップはかなり大きくこれからの関係に影響していくとと思います。

今後経済活動での協力という民間レベルの取引が増えていくという意味において、日本人はロシアという国と人の考え方を理解していくことがとても重要なポイントでもあると思っています。