クリスマスの盛り上がり

2016年12月24日(土曜日)

今年も、クリスマスが訪れます。

今日は、クリスマスイブということですが、最近とくに今年のクリスマスは「盛り上がっていないな」という肌感覚を持っています。

今年は、クリスマスイブが土曜日でクリスマスが日曜日ということなのか、ここ最近気温が高いからなのかといろいろ考えました。

都内の商店街では、クリスマスイルミネーションがいつにも増してキレイに輝いてはいるのですが、なんか盛り上がり感がありません。

そういえば、コマーシャルなどもクリスマスを前面に出したものが減ってきているような気がします。ケンタッキー・フライド・チキンは竹内まりあのクリスマスソングを例年と同じように流し、ケンタつながりのキャスティングでCMを流していますが、そのほかはあまりクリスマスだからというトーンが減ってきているように感じます。

私の分析では、クリスマスというイベントが日本において特別な日であるという意識が無くなってきて、特に若い人の間でクリスマスというイベントの高揚感が無くなっていると分析しています。

更に言うと、クリスマス、クリスマスで盛り上がっている方が浮いているという感じすら持っているのではないでしょうか。

最近では、クリスマスよりもハロウィンの方がなんか盛り上がり感があるような感じです。

高度成長期のマスコミ全盛の時代には、若者はクリスマスを一人で過ごすということにとても遺失感や置いてきぼり感を持ったものでした。

その心理は、山下達郎の「クリスマスイブ」に端的に表現されいます。

「きっと君は来ない、一人きりのクリスマスイブ」という言葉は、一人きりで迎える若者の寂しい心にどれだけぐっさり刺さったことでしょうか。

そして、マスコミがそれを煽るようにCMやニュースで「クリスマスは、恋人や家族で楽しく過ごし、プレゼントを渡すのが当たり前」という光景を演出して消費を喚起していた部分がありました。

しかし、フェイスブックやツイッターなどが普及してきた2012年ころから、SNSなどのソーシャルメディアで「クリぼっち」という言葉が生まれて、クリスマスを一人ぼっちで過ごすことを良しとする若者が少しずつ増えてきました。

マスコミで「クリスマスは恋人または家族で楽しく過ごして、クリスマスの食べ物を食べて、クリスマスプレゼントを渡す」のが当たり前という露出をしても、SNSでは、一人で過ごす人がたくさんいることが分かり、別に一人で過ごしたっていい、そして、むしろ一人で過ごしたいというような情報発信と、「クリスマスで盛り上がるってどうよ」というよな流れになってきたということでしょうか。

町中のイルミネーションなどのハード部分は、どんどん進化して派手になっていますが、日本人のクリスマスへの思いというソフト部分がげんなりしてしまっている感じがします。

すでに、このことを理解してCMやマーケティングなどを、今までのものと変えてきている企業も多くあるようです。

クリぼっち対応の飲食、ケーキ、パーティなども企画されています。

よくよく考えてみると、クリスマスというイエスキリストの誕生日のお祝いでこれだけ盛り上がっていたことがむしろ異常だったのかもしれません。

この調子でいくと、バレンタインデーも「バレぼっち」が席巻するかもしれません。

この辺の人の心の移り変わりを肌感覚で感じ取って、ビッグデータで確認したうえでマーケティングに取り込んでいくことが重要です。