2017年

2月

05日

下流老人

2017年2月5日(日曜日)

「下流老人」、何ともやるせない言葉です。

この言葉は、高齢者が金銭的に苦境に陥り、生活が苦しくなっている人々を指しているようです。

実態がどのようなものかは、調べてみなければ分かりませんが、状況的には今後とも増えていくことは間違いないと思われます。

これらの、老後の金銭的苦境を招くファクターとしてはいろいろなものが考えられます。

まず、第1に日本の平均寿命が順調に伸びており、退職後の平均年数が伸びていることで、退職後の生活費がその年数分必要になるということです。

第2に、年金の支給年齢のアップ、支給額の減少です。

これによって、年金支給額だけでは生活できなくなる人たちが増大してきます。これに、医療費の負担も増えています。

第3に、頼れる子供たちの減少です。

これは、国全体でも各世帯でも言えることで、生活が苦しくなっても頼れる子供たちがいないという状況になりつつあります。逆に親の年金を当てにしている子供たち(大人ですが)が増えてしまっているようです。

第4に、晩婚化と子供たちの高学歴化です。

男性も女性も晩婚化が進んで、30代後半から40代前半での結婚が増えています。これらの家庭では、住宅ローンを借りる年齢がそもそも遅いために、返済が完了する年齢も当然遅くなり、かなりの年齢になっても住宅ローンを抱えているということになります。さらに、晩婚で子供を持った場合ですが、大学卒が当たり前ということになると、60歳を越しても子供の学費を払っているという図式になり、卒業後すぐに就職できない場合などは、やっと卒業したと思っていたら、そのまま扶養しなければならず、定年間際になっても貯蓄がほとんどないということになります。

大学生ともなれば、学費だけではなく他にもいろいろとお金がかかる年ですので、下手をすれば、貯蓄どころか借金を抱えたままで定年を迎えるということになったりします。

日本の人口減少・少子高齢化が進むにつれて、社会保障費の増大と手当の縮小という将来への不安が社会全体を包んだとき、高齢者もそれ以外の人も消費を控えるようになります。そうなると、国内だけでの経済は縮小して、それが企業の収益を減らし、給与を減らし、税収を減らし、社会保障がますます難しくなるという魔のスパイラルに進んでいくことになります。

そうなると、必然的に輸出による収入を増やしていかなければなりません。政府がTPPをぜひとも進めたかった理由もこのような国内事情が絡んでいると判断されます。

その場合、円高は非常に大きな障害になるために避けたいところですが、為替を操作することはほぼ不可能ですので厳しい状況が続きます。

あとは、人口を増やすことと、訪日外国人を増やして経済を押し上げることが重要になってきます。

世界経済、特に成長するアジア経済の中で、日本の立ち位置を明確に示して、それに向かっていくリーダーが求められます。

 

話を、「下流老人」戻しますと、これからの高齢者として、私たちが考えなければならないことは、次のポイントではないかと思っています。

1.肉体的健全性の維持

 これは、長く仕事ができるような健康な体を維持するように常日頃から心

 がける必要があるということです。

2.頭脳的健全性の維持

 現代のような日進月歩を超えて変化が起きている状況を把握し、どのよう

 な変化が起きているのかを分析して、常に対応して稼げる頭脳を磨く心構

 えが必要になります。

3.精神的健全性の維持

 若さの秘訣は、いつまでも好奇心を失わず、夢に向かっていられるという

 ことだと思います。どれだけいきるかも重要かもしれませんが、どのよう

 な人生を送りたいのかに真剣に取り組める人が幸せな人だと思います。

4.金銭的健全性の維持

 どのような人生を送りたいかを基準にして、ファイナンシャルプランを常

 日頃から計画するという考えを持っておく必要があると思います。

5.適度な緊張感とストレスの維持

 人間、まったくのノーストレス・ノーテンションでは、肉体も頭脳も活性

 化されないと思っています。少々のストレスや緊張があってそれを超えて

 いくことがいつまでも若くいられる秘訣であると思います。

 

単に生活防衛ということではなく、自分の人生をどうしたいかを明確に決めて、これら5点を日ごろからマネージメントできる人が幸せな人生を歩める人だと確信しております。

私自らも心して歩まなければと思うこの頃です。