花粉症の抜本対策

2017年2月25日(土曜日)

今年も、憂鬱な季節がやってきました。

本来、冬も終わりに近づき、梅の花も見ごろとなって、とてもいい季節であるはずなのですが、個人的にスギ花粉症を持っている私にとって、この季節はとても憂鬱なものです。

今回の表題に、花粉症の抜本対策と書いてしまいましたが、これは、短期的な話ではなくて子々孫々までの長期的な対策の話です。

現在、花粉症の対策としては、処方薬や市販の薬をはじめ、いろいろなサプリメントや食品まで百花繚乱の様相を見せています。

わたしも、いろいろと試しましたがなかなか完治しません。

最近では、舌下免疫療法や減感作療法なども出てきており、花粉症市場は年間何百億円の市場になっているようです。

しかし、私のような戦略的問題解決を生業としている者から言わせてもらいますと、花粉症とともに、そこには、日本の森林政策という根本的問題があり、それを解決する必要があると考えます。

スギ花粉症の問題の原因は何か、原因を断つことができるか、その場合に新たな問題が発生するのか、スギを取り巻く森林全体の最適解はどうすればいいのか、それは超中長期に見て抜本的な解決策か、効果の程度は、実現可能性は、というように考えていきます。

その結果出てきた私のスギ花粉の長中期的な抜本対策は以下のものです。

「必要最小限のスギ林以外はすべて伐採して、もともと生息していた樹林に戻す」という回答です。

期待してブログを訪れてくださった皆様は、たぶん、がっかりしたでしょうが、がっかりついでに、最後までお付き合いください。

この対策は1~2年でできるような内容ではありませんが、日本人の将来も含めた健康と、日本の三分の二を占める森林の安全と豊かさを取り戻す意味でとても重要なものだと思っています。

必要最小限のスギ林とは、スギ林をちゃんと管理して、そのスギを木材として販売して生業としておられる町村が存在します。そのようなところのスギ林は大切に残して、それ以外の管理されていないようなスギ林はすべて伐採して、もともとその地域にあった木を植えなおすというようにするということです。

なぜなら、次のような事実背景があると思うからです。

1.戦後高度成長期に必要な木材として植えられたスギの需要が激減してい

  る

2.スギ林は自然の森林と比較して保水力が弱く水不足になりやすい

3.スギ林は自然の森林と比較して土砂災害を起こしやすい

4.スギ林の増加は、日本の豊かな森の生態系を脅かしている

5.スギ林は四季折々の日本の山の景観を阻害している

6.スギアレルギーの原因となっており、社会的損失が拡大している。

日本の三分の二を占める森林の四割以上が人工林となっており、その人工林のほとんどがスギを中心とする針葉樹で占めらています。

これだけの事実背景ががあるにもかかわらず、林野庁はいまだにスギの植林を続けているという話のようです。

お願いですから、まず、スギの植林はやめていただきたいと思いますし、もともとあったような広葉樹や、花も実もある木を植林していただきたいと思います。

日本の三分の二は森林(山地)であり、日本の四季とは森林(山地)そのものです。冬は雪で白く、春になれば茶色い枯れ木の先から萌えるような淡い緑の芽を吹かせ、夏は豊かな濃い緑の葉を広げ、秋になれば燃えるような紅葉が人々の目を楽しませてきました。

その美しい四季の森の中で育まれてきた鳥や動物たちは、スギ林の中では暮らしていけませんので生態系がどんどん壊れてきています。

私は、スギ花粉症というのはある意味、自然からの人間に対しての警鐘だと思っています。

医療やサプリメントで対処療法するのではなく、抜本的に、真に重要な森林の在り方を考えた政策を進めることが、全体最適を考えるうえで、真の戦略的問題解決だと思います。

人間とはそもそも自然の一部であり、自然を壊すことが人間を壊すことだということを認識する必要があります。

子々孫々に、感謝されるような100年単位で物事を考えられる政策立案をお願いしたいと思います。

最近では、外国人旅行者も日本通になってきて、都市圏だけでの買い物ではなく、日本の四季折々の豊かな自然を楽しむためにいろいろな地域に来ていただけるようになっています。このような面からみても、日本の森林を安全で美しくそして豊かなものにしたとき、花粉症という警鐘が鳴りやむときではないかと思っています。