2017年

3月

05日

分裂する世代

2017年3月5日(日曜日)

アメリカの大統領となったトランプ政権により、アメリカの内部で分裂が起こったり、ヨーロッパでもEUからイギリスが離脱を決定しイタリアなどもEUからの離脱の可能性があり分裂の危機を抱えています。

世界中が高速の輸送システムで人や物が移動できるようになり、さらに、インターネットが、世界中の情報を瞬時に通信する時代の中で世界は分裂するという危機にさらされています。

ここで、もう一度これらの分裂の危機を招いた投票の内容を見ると、世代間により投票した内容が全く異なることが判明しています。

その世代間のギャップとは、物心がついたころからインターネットの環境に親しんでいる若い世代とリタイアしているまたはリタイア予備軍との投票の結果です。

インターネット世代は、物心ついたときからEUの一員であるという認識であり、スマホがインフラであり世界中とつながっているというのが当たり前の中で育ちました。これらの若い人たちのマジョリティーは、EUへの残留であり、ヒラリークリントン支持でした。

しかし、リタイア組の高齢者たちは逆にイギリスのEUからの離脱であり、トランプ支持だったわけです。

これから、国や世界をドライブしていこうとする若い世代の意見よりも、これからリタイアしていこうとしている高齢者が、これからの国の方向性を決めてしまったという結果です。

これは、日本でも起きますし、世界中のどの国よりも起きてしまう確率が高いと分析しています。

それは、人口の構成が昔とは全く変わってきているからです。

昔は、人口構造がピラミッド型だったので、国の重要な政策を投票で決める場合には若い人の意見が通りやすいという構造になっていました。

しかし、現在の先進国の人口構成を見ますと、少子高齢化が進行しているために、投票という行動をとった場合、どんどんリタイア中心の結果になって行きます。

日本では、社会保障の費用増大という問題についてこれらの分裂が起きる可能性があります。

イギリスもアメリカも、リタイア組の選んだEU離脱やトランプ政権の下で政治・経済を営んでいくわけですが、これら2つの決断にあまり明るい未来は見えてきません。

これらの保守的な決断の背景に人口問題があるという認識が必要だと思います。

また、これらの人口問題の発生の根源が戦争という破壊的な活動により起きたということも忘れてはならないと思います。

第二次世界大戦が終了したとき、世界中の国々で人口爆発が起きました。いわゆるベビーブームです。この戦争と終了により人口の構造が大きくゆがんだことが、良くも悪くもずっと影響を与えてきたのです。

そして、今になって保守的なリタイア組として国の政策のマジョリティーを占めているという構図です。

戦争というのは、単にその時の社会を破壊するだけではなく、後々まで影響を与えてしまうということを再認識する必要があると思います。