経済産業省 次官・若手プロジェクトの提言

2017年6月4日(日曜日)

経済産業省の「次官・若手プロジェクト」という新規プロジェクトから発表された文章が一部で話題になっています。

タイトル「不安な個人、立ちすくむ国家」~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~

平成29年5月 次官・若手プロジェクト

今日は、その内容についてお話ししたいと思います。

経済産業省の「次官・若手プロジェクト」とは、文章の表紙から以下の通りです。

・昨年8月、本プロジェクトに参画する者を省内公募。20代、30代の若手

 30人で構成。メンバーは担当業務を行いつつ、本プロジェクトに参画。

・国内外の社会的構造の変化を把握するとともに、中長期的な政策に軸とな

 る考え方を検討し、世の中に広く問いかけることを目指すプロジェクト。

・国内外の有識者ヒア、文献調査に加え、2つの定期的な意見交換の場を

 設定。

そして、議論するうえでの「グローバル・メガトレンドと今回の議論のスコープ」を最初に持ってきています。

「国家」の今後の在り方を議論するうえで捉えるべき、世界の大きな潮流変化として、「国際政治」「経済」「民族・文化・宗教」「技術」「社会」の5点を挙げています。

そして、そのスコープを踏まえて、3つの内容を問うています。

1.液状化する社会と不安な個人

2.政府は個人の人生の選択を支えられているか?

3.我々はどうすればよいか

そして、この3つを中心に議論が展開されていくわけですが、ポイントは以下の内容のようです。

このままでは日本は非常に危ない状態に陥る

 価値観を含む急激な変化についていけない社会システムと個人

■古い価値観と固着化した輝かしき制度の束をどう変えていくか

 従来の延長線上で個別制度を少しずつ手直しするのではなく、今こそ

 社会の仕組みを新しい価値観に基づくて抜本的に組み替える時期に来て

 いるのではないか。

①一律に年齢で「高齢者=弱者」とみなす社会保障をやめ、働ける限り貢献

 する社会へ

②子供や教育への投資を財政における最優先課題に

 少子かであればこそ、子供の教育にもっと投資を

③「公」の課題をすべて官が担うのではなく、意欲と能力ある個人が担い手

 に

これにより、個人の帰属・つながりを回復し、不確実でも明るい未来を実現する。

以上が、大まかな文脈であると私は解釈しました。

 

若手の経済産業省の人たちが、現在の日本に危機感を感じて、省内および有識者との意見交換をすること自体は、大変いいことだと思います。

そこで、私から、この提言を拝見させていただいた上でのフィードバックをさせていただければ以下の2点です。

第1ポイント

「次官・若手プロジェクト」が考える、日本の将来ビジョンを明確にしたうえで、段階的にどうしていくべきなのかを議論していただきたい。

第2ポイント

社会の仕組みを新しい価値化に基づいて抜本的に組み替えるとして、経済産業省は、自らが、いつまでにどのような改革を進める必要があるのかを、先行事例としてアジェンダを示していただきたい。

そして、経済産業省の若手が、新しい時代の先陣を切っていただくことを切に願うものです。

 

この資料を詳しく見たい方は、経済産業省のHPに入っていただいても、「不安な個人、立ちすくむ国家」でブラウザで検索していただいても簡単に見つけることができますので、若手の意見を是非ご確認していただき、どんどん意見を上げていただきたいと思います。