世界政治の潮目の変化

2017年7月9日(日曜日)

2017年もすでの半分が過ぎて後半戦に入ってきました。

昨年の今頃は、世界中の政治が保護主義の嵐に吹かれ、フランスの右翼ルペンの台頭やイギリスのメイ首相のEU離脱、フィリピンのドゥテルテ大統領の就任、そして最後にトランプ大統領の就任と続きました。

しかし、今年に入りトランプ大統領のホワイトハウスにおける政権体制が不安定になり、その保護主義的な政策がとん挫する場面が多くなり、現在ではいつまでもつかという噂まで出るようになっています。

フランスでは大統領選挙が行われ、昨年あれだけ台頭した極右政党のルペンを圧倒してマクロン大統領が圧勝するという結果になり、続く議会選挙でもマクロンチルドレンが70%もの議席を確保しました。

イギリスでは、議会選挙でメイ首相の率いる政党が惨敗し、EU離脱に暗雲が立ち込めています。

この状況を受けて、昨年7月ごろ110円近辺にあったユーロが、現時点では130円近くまで戻しておりEUが安定方向にあるとの市場の反応ではないかと思います。

マクロン大統領は、ドイツメルケル首相との関係を強化する方向であり、一度は崩れかけたEUの体制はひとまず安定する方向性を見せています。

これは、フランス人の優れたバランス感覚の表れと高く評価していいと思います。

一方アメリカのトランプ大統領は、ロシア疑惑がくすぶっていて先行き不安定な状況です。

最初は、トランプ政権に合わせていた企業群も最近では、トランプ政権の方向性に反する海外展開を再開しているようで、トランプ政権は4年の任期を待たずに終わるという噂も大きくなっています。

難民問題で、一度は非常に不安定になってしまった政界の政治情勢ですが、少しずつバランス感覚を戻しているという感じ持ちます。

後は、残されたイギリスのEU離脱問題をどうイギリス議会が解決するかを見守りたいと思います。

最後に、安倍政権が揺らぎ始めました。憲法改正を急ぎたいという焦りが前面に出てしまって、いろいろな問題を丁寧に解決していくという姿勢が見られないことが、国民の信頼を損ねてしまっています。いろいろな問題に対して国民の納得できるような対応を期待したいところです。

世界は、昨年の保護主義台頭からバランスを戻しているということをしっかり把握していただきたいと思います。