EVと自動運転車の先に予想されること

2017年11月19日(日曜日)

今年になってから、自動車の世界的な流れがはっきりしてきました。

ガソリンエンジンからハイブリッドに移行している段階から、中国やイギリスなどの電気自動車への完全移行宣言により自動車会社のEV対応の方針が次々に打ち出されています。

ガソリンエンジンから、まずは、ハイブリッドそしてプラグインハイブリッドへ徐々に移行し、リチウムイオン電池から全個体電池へ移行して走行距離を上げた段階で、電気自動車へ段階的に移行していくのではないかと思っていましたが、現在の状況は、ハイブリッドをスキップしていくような流れです。

そして、自動車のもう一つの進化は、全自動運転への移行です。

こちらも、自動車メーカーはもちろん、グーグル、アップルそしてソフトバンクなどのIT企業、さらにウーバーやリフトそして急激に拡大する中国の滴滴出行などのライドシェア企業が参入を急いでいます。

このような流れの先に予想されることはどんなことでしょうか?

電気自動車で自動運転という2つの変化を合わせた未来の自動車の定義は次のようになる感じですか。

つまり、内燃機関を持たない電池とモーターを駆動機関とするコンピュータが自動車である。本当の自動車になるということですね。しかし、この変化が速ければ速いほど日本の自動車産業にとって試練の時が急速にやってくるということです。なぜなら、現在のガソリンエンジン車の部品は約3万点といわれて全産業のなかでも最も裾野が広い産業ですが、電気自動車になれば約10分の1の部品で済んでしまうという予想になっています。

そして、電気・自動運転車になるとどのような変化が考えられるかというと、おもに都市部で起きると予想さるのが、自動車の所有という高度成長期に普及した常識が急速にシュリンクして、シェアリングへ急速に移行していくであろうということです。自分で運転もしないで電池とモーターで動き、コンピュータがすべてを判断してA地点からB地点に移動するという物体を喜んで所有する人は限られてくるでしょう。また、スマホのアプリなどで同じ行先の人が1台のライドシェアで移動すれば効率的です。

信号や道路標識なども不要になりそうです。

こう考えてくると、現在ライドシェアを行っているウーバーやリフトなどのライドシェアビジネスで、顧客と決済を持っている企業が自動車業界の中心に躍り出るという方向に行くのではないかと思います。

現在、それらのライドシェア企業は、車を持つ運転者と乗りたい人をつなぐというビジネスモデルを行っていますが、自動運転車になれば、車さえあれば運転手は不要になり、電気自動運転車があれば、あとは、彼らがもつシェアリングノウハウと決済で人の移動を効率化していくということができて、現在の運転手がとっている金額を丸々彼らのものできるという結果が訪れるのではないでしょうか。

また、自動車を所有しなくなると都心でどんなことが見えるかというと、現在、自宅・マンション・小売店などに個人が所有する車のためのスペースが激減するということで、都心の土地がかなり効率化するのではないかと思います。

航空写真などで東京およびその周辺を見ますと、なんと車のためのスペースが多いことでしょうか。密集した50坪以下の家屋でも車用のスペースが確保されていて、ただでさえ狭い土地に建つ家はとても狭くなっています。

これが、自動運転車によりライドシェアが進めば、そのスペースが住居部分にすることができるので、家の形も変わってくるかもしれません。

さらに、そうなると、現在都内に点在する駐車場ビジネスは、ライドシェアのための基地としての機能が中心となってくることが予想されます。

自動運転になると免許証自体が不要になることもあります。交通事故自体も激減するでしょう。

ただし、セキュリティ問題は依然として残るので、その方面の技術確保と基盤整備が先にしっかりと担保される必要があります。

いづれにしても、自動運転車はかなり未来を変えていくインパクトを持っています。