働き方改革に思う

2017年12月3日(日曜日)

いよいよ、今年も最後の月になりました。

今年のトピックスの一つに、「人手不足」というものがありました。

報道によれば、景気が回復したということが原因に挙げられていますが、この人手不足において最大のインパクトを与えているのは、団塊世代の労働市場からの退出であると私は分析しています。

また、一方で、つい最近になって大手銀行の人員や業務の削減計画が発表され、多くの方は「どうして大銀行がそんなに削減する必要があるのか」と思われたのではないでしょうか。

3年前ぐらいから金融機関については、FINTECHというITテクノロジーを中心とした産業革命が起きており、銀行間同士の競争から、アマゾン・LINEなどをはじめ、中国のアリババやテンセントなどの中国13億人を背景とする「決済プラットフォーム」をもった新興勢力との競争に移ってきており、利用者の情報に対する分析や対応などAIやITを駆使したものに移り変わってきています。

従って、これからは最先端企業は、古くて強い規制に保護されてきたビッグビジネスほど、このような最先端企業に侵食されやすいという運命にあります。

世界でも、最大規模の自動車についても同じような変革が進んでいることは皆様もご承知のとおりです。

そして、これらの変化は、これまでにないスピードで展開していくことが予想されます。

これだけ変化が激しい世の中になるということは、今までは、大学や大学院を出て、その知識だけを背景に定年まで働き続けられるというような、ゆったりとしたスピードから、5年ぐらいを目途に自らの知識とスキルを棚卸して、時代の変化に対応できるような新しい知識やスキルを身に着けていく必要があることを意味します。

諸外国とくにアメリカなどの先進国では、リカレントという概念が定着しています。一度職についても、また大学に入り直し、新しいスキルを身について、再度、社会に戻っていくというスタイルです。リカレントとは反復するとか周期的に起こるなどの意味ですが、それが定着しています。

振り返って日本の状況はと鑑みると、この大学への社会人の再入学というものが極端に少ないというのが現状です。

政府は、現在働き方改革を強力に推し進めようとしていますが、私は、それよりも「社会人の学び方改革」が重要ではないかと、思っています。

生涯にわたって学習する文化こそが、その国を底辺レベルから押し上げる原動力になるものだと確信しています。

私も、半年前からデータサイエンスとプログラミングを勉強し始めました。プログラミングなど、まったく分からないところから始めたので、それはもうちんぷんかんぷんでしたが、少しずつ亀の歩みで学習しています。

人生、一毛作で逃げ切れる時代ではなくなってきているようです。

「強いものではなく、環境に合わせて変化できるものだけが生き残る」。というダーウィンのことばを再度噛みしめて進んでいく必要があるようです。